原子力発電をすると必ず生まれる「放射能のゴミ」。なかでも飛び抜けて放射能が強く、後始末が困難な「高レベル放射性廃棄物」。このゴミを地下深く処分する場所探しがはじまっています。このまま埋め捨てていいのか? 未来のために何をすべきか? いま多くの人にこの問題を考えてほしいのです。
わたしたちは、原発の高レベル放射性廃棄物を地下に埋め捨てにする「地層処分」を批判的に検討しているグループです。わたしたちは、「地層処分」に反対さえしていればいいとは考えませんが、この方法が絶対に安全であるとは断言できないと考えています。この廃棄物の存在を忘れ去ってもいいような簡単な解決策がないからこそ、この問題をとおして、わたしたちの社会がこれから原子力をどれだけ利用していくのか、きちんと議論していく必要があると考えています。ですから、「絶対安全」と宣伝して、処分地さえ決めれば放射性廃棄物の問題が片付くかのように地層処分が進められていることに反対します。
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